ゼルダの伝説シリーズの最新作ともなれば,こういったゲームショウで展示されれば大行列ができるものだが,今回のE3では,ニンテンドー3DSという大きな発表もあってか,さほど待つことなくプレイできたので,さっそくレポートしよう。 今回ついに,Wii用のゼルダシリーズ最新作の海外における正式タイトルが,となることが明らかにされたわけだが,ストーリーや舞台設定などは,残念ながら今のところ一切不明のまま。今回のデモは,あくまでも,Wiiモーションプラスを用いての操作を体験してもらうことに主眼を置いたものだ。 プレイできたのは,「NINTENDO E3 PRESENTATION」()で宮本茂氏が自らプレイしつつ紹介していた,森のステージ。ここで,基本的な操作を試したり,さまざまなギミックに触れたりできるほか,ステージ中央部では,サソリのボスとの戦いも体験できるようになっている。 まずは,本作最大の目玉の一つといえる,剣の操作から試してみた。今回のデモで行える剣の操作は,縦斬り,横斬り,斜め斬り,そして突きの4種類。Wiiリモコンの振り方で,剣を振る方向が決まる仕組みだ。突きもできることには,正直なところとても驚いた。 宮本氏は以前,の「水上チャンバラ」と同じような操作感をゼルダで実現したいと語っていたが,まさにそのような方向で仕上がりつつあるのではないだろうか。 また,ヌンチャクを前に突き出すことで,盾で敵が撃った弾をはじき返したり,敵の斬撃をはじいてピヨらせたりできる。もちろん,盾を構えて防御姿勢をとりながらの移動も可能だ。 そのほか今回のデモでは,パチンコや弓,ムチ,そして爆弾といったアイテムが使用できた。 パチンコは,Wiiリモコンで狙いを定め,Aボタンでショットするシンプルな操作。 弓の操作は,Wii Sports Resortの「アーチェリー」と同様,Cボタンを押しながらヌンチャクを引いて狙いを定め,Cボタンから指を放すことで矢を射る方式だ。指を弦にかけてから手前に引き付け,指を離すことで射るという一連の動作が,よく再現されている。Wii Sports Resortのアーチェリーでは微妙な操作が必要となるが,今回のデモでは敵がすぐ近くにいたことや,射撃精度の高さはさほど重要でないことから,扱いは簡単に感じられた。 ムチは,Wiiリモコンの動きに合わせて動くため,最初は難しいかと思ったが,Zボタンを押すことで自動的に狙いを定めてくれるので,敵を捕まえたりする操作は意外と簡単だった。 Wiiリモコンをうまく動かせばムチのように格好良く扱えるし,ただ適当に振り回しているだけでも一部の敵キャラを蹴散らすのに効果的だった。 爆弾はボウリングの球のように転がせるという話だが,これはうまく操作できなかった。とはいえ,普通に敵の近くに置くだけでは,爆弾だと気づかれて逃げられてしまったりするので,転がしてぶつけるのも重要なアクションの一つなのだろう。 ちなみに,爆弾を餌だと思って口に入れ,そのまま爆発する敵もいたが……。 最後に登場したボスは,懐かしの初代「ゼルダの伝説」を彷彿させる巨大なサソリだ。 ハサミのあいだに弱点の目があるのだが,ハサミ自体は硬く,剣がはじかれてしまう。ハサミの開く方向と垂直になるように剣を振り,目に攻撃をヒットさせる必要があるわけだ。ハサミの角度はさまざまに変化するので,タイミングと正確な操作が重要となる。 また,目が赤くなると,ハサミでつかみかかってくる合図だ。距離をとって攻撃をかわしてから,再度攻撃に転じればいいのだが,もしつかまれてしまったら,Wiiリモコンやヌンチャクを左右に振って脱出を図る。 ヒットアンドアウェイを繰り返して両方の目をつぶすと,rmt,サソリの体に付いている目に対しての攻撃が可能となる。ただし,今度は尻尾で攻撃してくるので,それを避けつつ,ドラクエ10 RMT,硬い殻で覆われた目に「突き」攻撃をお見舞いしていく。 このように,敵の攻撃を避けながら弱点を探し出し,一つ一つ段階を踏みながら攻撃を繰り出していくのはゼルダシリーズの醍醐味だ。やっぱり楽しくてしょうがない。 今回は,一つのフィールドをプレイしただけだが,いろいろな敵や仕掛けが確認できた。のように,ステージ内をくまなく探索し,さまざまなものを発見する楽しさは,The Legend of Zelda Skyward Swordでもしっかりと味わえそうだ。 Wii Sports Resortという作品を一つのきっかけに,リンクのバトルアクションは着実に進化を遂げつつある。発売時期はまだまだ先となりそうだが,リリースが今から待ち遠しい一作だ。
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